断章:結婚・差別・部落(悪童会同人誌『鄙語』第2号所収)第4回

今回もはじめに、藤原昭三先生の描かれた墨絵の作品1枚を掲載させていただきます。




今回の「断章」で取り上げている内容は、既にこの小品を発表した時点(1975年)では、「部落解放運動」も「同和行政」も、さらに「同和教育」と言われた分野でも―この頃では、それまで「未解放部落」と「同和地区」とか、或いは単に「部落」とか呼んでいたものが「被差別部落」というような変化も出てきたり、「解放行政」とか「解放教育」とか使用する言葉にも変化を生んできていました。


しかしながら、既にここに指摘しているような、それぞれの分野での「虚偽形態」の横行が見られ始めていました。といいますよりも、別のブログ「滝沢克己 新しい対話的世界」で、『部落解放の基調―宗教と部落問題』を連載している箇所は、その時代の事です。


いずれにしましても、声の大きな流れが「正常形態」とは限らず、多くの場合それらは「虚偽形態」に足をすくわれている、ということも決して稀ではないことは、いうまでもありません。


それでは、本日の箇所を掲載いたします。











次回は、この頁から掲載します。