断章:結婚・差別・部落(悪童会同人誌『鄙語』第2号所収、1975年)第1回

今回から暫くの間、「結婚と部落差別」に関連して考えてきた断章などを、纏めて収めて置きます。


その前に今回も、藤原昭三先生の描かれた作品を1枚、掲載させていただきます。今回から収める和紙に書かれた墨絵は、先生が晩年に開拓された独自の作風です。これから合計6枚の作品を収めますが、いずれもネパールの人々を描いておられます。




最初に掲載する「断章:結婚・差別・部落」は、1975年に発行した「悪童会」の同人誌『鄙語』第2号に収めたものです。「悪童会」なるものがどういうものかは簡単には説明できませんが、京都・大阪・神戸、そして兵庫県下の山崎町に在住していた悪童たちが、いつの頃からか不定期に寄りあつまっては食事をして、なにやらおしゃべりをしているうちに、こうした同人誌を出したりして・・。手元には第8号まで残っているので、80年代の半ばごろまで続けていたのではないかと思います。たびたび山崎町まで泊り込みでお邪魔して、夜明しで語り合った、若き日を思い起こします。


1975年といえば、部落問題の解決の本格的な歩みも始まったばかりのころで、この「断章」も、手探りのノートのようなものにすぎません。


少しずつアップしてお目にかけます。もう36年も前のものですね。










次回は、この頁からはじめます。